【基礎知識】ザリガニが臭い! そのにおいの原因は水だった。

ザリガニが臭いというのは、私が子供の頃からの“常識”でした。家の玄関に置いてあった虫カゴから、独特の腐敗臭がするのは“当たり前”でしたよね。
しかしいま、大人になってザリガニを飼い始めて、いくつかの新しい発見がありました。そのなかの一つに、なんと“ザリガニは無臭である”という大発見があります。

ザリガニは臭くなかった!
飼っているザリガニのあの独特のにおいを我慢しているという方、ぜひ本稿を参考に鼻の悩みを解決してみてください。

まずザリガニは、スカンクのように悪臭によって危険から身を守る動物と違い、そもそも悪臭を放つ器官(悪臭のもとを貯めておく器官)を持っていません。しかし、たしかに多くのザリガニの虫カゴからは、悪臭がします。その原因は、なんとザリガニが住んでいる“水”にあったのです。

 水が臭くなる原因は、主に2つあります。
それは、

1)水陸両用という誤認識から、少ない水で飼育しているため

そしてもう一つは、
2)ザリガニは綺麗に食事をするのがニガテ

というものです。

まず1の少ない水での飼育についてですが、よく見かけるのはちょうどザリガニが浸かるくらいの水をいれ、さらに陸地をつくっている虫カゴです。往々にして、そういう虫カゴは臭いです。
少ない水は汚れるのが早く、さらに水をろ過してくれるバクテリアは水のなかで繁殖して増えるため、その容量が少ないとバクテリアの繁殖量も少なくなり、結果ろ過が追いつかず悪臭を放つ水になってしまいます。

またザリガニの生態を調べたところ、基本的に川、沼の底に沈む流木や岩の陰など、思いっきり水中に生息していることがわかりました。さらに、ザリガニは陸上で生活することは基本的になく、あくまで“陸上でも一定時間呼吸ができるだけ”ということだそうです。

 上記より、1)たっぷりの水でザリガニを飼うことで、ある程度解決することができます。ただ、たっぷりの水だけでは酸欠のおそれがあるため、やはりエアレーション(泡のぶくぶく)をしてあげるのが、ザリガニの健康には有効です。さらに、バクテリアも繁殖しやすくなります。

 そして2つめ、食べ物を綺麗に食べられないザリガニの特性があります。
餌をあげて、よく観察するとわかるのですが、ちいさなハサミで器用に食べているように見えて、じつはぼろぼろとこぼしながら食事をしています。それが、ザリガニのかわいい一面でもあるんですけどね。

足元に食べこぼした水草がたくさん
これは、2)水を変える以外に解決策はありません。いくら前述のバクテリアが増えても、食べこぼしを分解できるくらい生物ろ過が進んでいる水槽はそうありません。バクテリアのチカラをもってしても、食べこぼしのろ過は間に合わないのです。だから、水を変えてあげましょう。
飼い始めは、週に2〜3回の頻度で水槽の1/3くらいを目安に水を交換します。水槽から1/3抜いて、1/3足す、というかんじです。これを2週間くらい続け、そのあとは1週間に1回1/3の水交換で大丈夫です(それでもにおいが気になるようなら、バクテリアの巣にもなるろ過器を導入しましょう)。

これで、“におわないザリガニ”という現代的なペットに進化することができました。やったぜザリガニ!:)

今回は、ザリガニが臭い原因について書いていますが、話のなかで“なぜ水中でも陸地でも呼吸ができるの?”や“バクテリアってなに?”という新しい疑問が出てきたので、それはまた次に書こうと思います。

おしまい。

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